大会直前に新弾+スターターセットの発売により、今回のJCSで使うデッキの幅が広がり過ぎたこともあり、今回のデッキ調整は非常に苦労しました。今までであれば、子供の空いている時間を全てポケカに費やしていましたが、ここ最近はそんな状況でもないことから、子供に提案する際には的を絞り提案をしました。

さらにさらに、ポケカの実戦からも遠ざかっていたことを気がかりでした。実戦感覚については、直前に自主大会に参加して野性を取り戻せと指示。親が勝手に子供を煽っても、他のジュニアと比べて明らかにやる気がないような素振りでした。まぁ元々そんな感じだから、ある意味何も変わっていないかも。

長くなった前置きはさておき、今回のJCSの主流となるデッキを、カキ型のレシリザと想定しました。先行を取られた場合、レシリザ→エネ手貼り→カキ→どうぞ!からの2ターン目に、手貼り→グズマ→GX技の動きがかなり強力と感じていました。さらに次のターンにククイ+コダハチからの→ありがとうございました!の流れもあり、プレシャスボールが加わったレシリザはより強化されました。

レシリザが強化されたのであれば、レシリザを選択すべきでしょうが、レシリザを選択する場合、ミラー対戦が必然的に増えますよね。ミラーを意識したレシリザを皆が意識し始めると、構築はほぼ同じになるであろうと考えていました。ほぼ同じ構築での対戦ってなんだか微妙ですよね。そこで我が家では、レシリザに勝てるデッキは何かと模索し始めました。

私が思うレシリザに勝てるイメージは、ジラサン、パンプジン、水を取り込んだゾロアーク系統、ギラティナ、フーパジュゴン、ハンドないし、LO系統、マタドガスを想定しました。が、各デッキともにどことなく構築に欠陥があると感じていました。なお、私が考える欠陥は、例えば終盤のスタンプからの回復、環境に一定数いそうなデッキの対策ができないことを意味しています。欠陥といっても杞憂に終わる場合が多いのですが・・・。

ジュニアの場合、予選→クライマックスでデッキ交換が可能です。JCSの場合、ベスト32→ベスト8の過程がやっかいで、4人1グループになってグループ内で1位になる必要があります。いつもの大型大会のトーナメントであれば、時間や取得したサイド数が関係ありませんが、JCSのグーループ内での対戦は、場合によってはサイド数が影響してきます。ハンド、LO系のデッキを使った場合、サイドを取ることがないのでグループ内での1敗が敗退を意味することから、そのリスクを取れるかを我が家では検討しました。
以下、今回のJCSにおいて我が家で検討したデッキです。

◆エンニュートハンド
京都の予選で1回だけ使いましたが、対ルガゾロでジャッジマン連打、スタンプ連打されたため我が家では封印されたデッキです。スタンプを多投したゾロアーク系統のデッキが多いことや、プテラGXの特性からヤレユータンの技が使えないと判断。また、サイドを取るデッキではないので、今回のトーナメントに向いてない。ジュニアのトーナメントにはいないと判断。

◆フーパハンドLO
やはりサイドを取るデッキではないので、今回のトーナメントに不向き。また、アーゴヨンなどエネを割っても回復する手段がある相手、初手の種切れ事故を懸念して見送り。LO系のデッキは、他にも作成していますが今回のトーナメントには不向きと判断しました。したがって、ジュニアのトーナメントにはいないと判断。

◆モクナシレックガノンミュウミュウ
種ポケモンと進化ポケモンのバランスが取れているけど、レシリザのスピードに追い付けない。その他、モクナシとラフレシアと組み合わせたデッキも検証しましたが、隠密で終了するためモクナシ系統のデッキは厳しいと判断。

◆パンプジン
強いデッキではありますが、アバゴーラ入りのデッキに勝てない。そもそもアバゴーラいない説がありますが、我が家は化石デッキを検討していたので、パンプジンは見送りました。我が家としては見送りましたが、直近のシティで結果が出ている強いデッキかつレシリザにも勝てるデッキですので一定数はいると考えました。

◆ズガドーン単
予選用のデッキで考えていました。バトンがポイントとなるデッキですので、アバゴーラの存在で終了することが確定するデッキは使えない。

◆サンダー系統
我が家で使っているサンダー系統のデッキは、3タイプほどあります。レシリザはまぁ何とかなる。エネ破壊系統のデッキは仕方ないとして、今回我が家で検討していたプテラGXに勝てないというか、ほぼ完封されるので見送り。我が家の結論としては見送りましたが、一定数はいると考えました。

◆カラマネロ系統
ギラティナがアタッカーになり、ウルネクまたはガブギラどちらを使っても強いデッキですし、ウルネク、ガブギラを使わなくても強い構築は複数あります。昨年のJCSの予選突破したのはウルネクで、今なおカラマネロ系統のデッキかよーと思う反面、カラマネロ次第+終盤のスタンプの対応に明確な回答がなかったことから見送り。我が家としては見送りましたが、一定数はいると考えました。

◆ズガアゴヒードランバクガメス
種ポケモン、進化ポケモンのバランスがよく、しかも火力があることから有力候補の1つ。ズガドーンGXの枠をバクガメスにしている構築もありますが、まだいるかもしれないジラサンを考えるとズガドーンGXが無難と判断。終盤のスタンプは、ピンで入れているヤレユータン次第が我が家としてはネックに感じていました。アーゴヨンのラインがエネは破壊系統のLOデッキに強いところが気に入っていましたが、LO系統のデッキはトーナメントにいないと判断していたこと+レシリザのスピードについていくには都合の良い引きが必要+最近のTAGを相手にする場合のエネが枯渇する可能性があることから、最終的に見送ることにしました、

◆マタドガス
我が家が京都のトーナメントで使う予定のデッキで、シティにも使わずに温存していました。が、結局は温存のまま終わってしまいました。温存のまま終わってしまいましたが、京都大会までが寿命かなぁーと思っていました。強いデッキではありますが、使わなくなった理由としては、JCSのトーナメントで他に使うデッキの方が魅力的と判断したからです。なお、ジュニアでこのタイプを使うかもと仰っていた、お母さんにはマタドガスのアドバイスはお伝えしました。そしたらJCSのグループ内でまさか対戦してしまうとは・・・。

◆ゾロアーク系統
近頃のゾロアーク系統のデッキは、相手の手札に干渉するデッキになってきており、今なお環境に居座り続けています。相手からの手札干渉にも強く、レシリザに次いで多いデッキであろうと考えていました。ゾロアークの特性に依存している一方で、無人発電所への対応がネックと感じていたことや、相手をコントロールするより前にレシリザのスピードに勝てるか微妙+レシリザ対策のカードにタッチできない可能性があると判断し見送りました。あとあと、ゾロアーク系統が多いと思われている雰囲気でしたので、相手側がウソッキーを使ってくる可能性が高いと思っていました。

◆レシリザ
我が家のレシリザは主に2種類。メイン構築はスピード重視した構築。もう1つはスピードがやや劣るけど、無人発電所を多く入れている構築です。メイン構築は、スピード重視の構築となっており、ほぼ同じ構築のレシリザでなければミラー戦にも強いと感じていました。我が家のレシリザに勝てるデッキは何かと考えると、フーパハンド、スピードの速い水タイプ構築、ジラサンを想定。なお、ゾロアーク系統に対しては、ピンでウソッキーを入れており、ほとんどがレシリザのスピードに追い付けないであろうと判断しました。レシリザを使う場合の懸念としては、化石デッキは警戒していましたが、ジュニアであれば一部を除きほぼいないと判断。

◆プテラGXアバゴーラ
化石デッキなんてムリムリと思っていましたが、いざ化石デッキと対戦するとジラサン、パンプジン、レシリザ、マタドガス、ルガゾロ、普通のブラダークに無双できることが判明。終盤のスタンプは、ベトンで種ポケモンの特性が止まっていなければ、ジラーチで回復する可能性が高いと感じていました。
てなわけで、我が家で使う候補デッキになったわけですが、そうはいっても懸念材料も。というのは①フーパハンドには勝ち筋がほぼない。また、②ブラダークに入っているかもしれないミュウミュウが回復を繰り返した場合に突破できない可能性が高い。③ミュウミュウ単の場合はなんとかなるけど、ミュウミュウ複数の場合はやや突破が厳しい。①に関しては、今回のジュニアのトーナメント形式を考えるといないし、仮にいたとしてもある程度サイドは取れるかつ、相手側が引き分け等を挟むことによりトーナメントから敗退するのでベスト32→8の過程で1敗してもいい相手としました。②に関しては、ミュウミュウが回復しまくると突破できない問題がありましたが、その場合はベンチを倒すことを優先すれば突破口があると判断しました。③はなんとかプレイでカバーできると判断。上記3点以外は、プレイでカバーできると判断しました。

以上が主に検討したデッキですが、検証したデッキはもっとあります。以上を踏まえ、予選は負けてもいいのでスピードを重視して「レシリザ」、トーナメント用のデッキを「プテラGXアバゴーラ」に選択しました。トーナメントで使ったデッキは、汎用性が高い+ベスト32→8の過程で1敗してもサイドを獲得していればベスト8に残れる可能性を考慮しました。なお、最終的に使う予定の構築がネットでどのように評価されているかも最終チェックしていますし、有料ブログによる環境に与える影響は自分なりに整理しています。有料ブログは、全て購入しているわけではありませんが、公開されることによる相手側の意図は自分なりに考えています。

という過程を経て、トーナメント用のデッキを決めたわけですが、ジュニアのベスト32における仮想デッキを以下の通り考えました。

レシリザが50%、ルガゾロ20%、カラマネロ系統20%、その他ジラサン、パンプジン、バクアゴ、水バレット、マタドガス、ピカゼクで、一人ぐらいはフーパハンドLO、そして、プテラアバゴーラはうち一人と考えました。実際は異なりましたが、対戦して困るデッキはほぼいない状況という認識でした。

おいおい、こんな状況なのに何で優勝しないの?と思われるかもしれませんが、うちの子供が最後に負けたジュニアのプレイが素晴らしかったこと+私が想定していた構築よりも相手の方が優れていたことが要因と判断しています。ですが、もう一度JCSがあるとしたら同じデッキを使いますし、問題点はプレイでカバーするよう指示すると思います。

今回予選で使ったレシリザは、恐らくレシリザに強いレシリザでした。レシリザに強いレシリザって結局はスピードを上げるのが一番でしょうね。トーナメントで使ったプテラアバゴーラは、環境をメタった結果の選択で、結果としてTAを獲得しました。

最後に、今回うちの子供は、予選で顔色変えずに淡々とプレイしていました。大人になったと褒めてくれた方もいましたが、ただ単にお腹が痛かっただけで、試合に集中していたわけではないようです。そうそう、予選で履いていた草履を壊してしまい、最終日はスニーカーを履いて参加しました。普段はスニーカーを履いてパワーを充電し、草履を履くことでパワーを開放していたことから、JCSの最終日は本領発揮できなかったようです。WCSに向けてJCSの最終日からスニーカーを履いてパワーを温存していたのかもしれません(笑)

コメント

ヨシ
2019年6月10日12:11

2日間お疲れさまでした。
相変わらず、環境読みが凄いですね。うちはここまではできないかな・・・。
うちのデッキは読まれてなかったですね(笑)

うちも同じ子に負けましたが、全くもってぽけおさんがおっしゃる通りです。
メインのポケモンだけ見れば、デッキ相性的には勝てるはずだったのに・・・。

引き続きWCSもよろしくお願いします。

ぽけお
2019年6月10日13:01

二日間お疲れ様でした。

ヨシさんのデッキはもちろん頭の片隅には入っていたけど、対戦したくない相手でした。実際に対戦した場合は、殴り合いになるのかな。どのポケモンで殴ってサイド取る+エネ管理が重要になると思います。初戦の相性は良かったと思いましたが・・・。

今後も練習会を含めて、ヨロシクお願いします!

nophoto
かずまちパパ
2019年6月10日17:55

シティ千葉の3戦目で対戦していただいたかずまちの父です。
このたびのTOP3、TA獲得おめでとうございます!
 
我が家もJCS参加しました。順番待ちの時、息子さんが近くに並んでいたのでぽけおさんを探したのですが見つからず…
そして、暑くもないのに何故草履?と思っていたのですが、なるほどそういうことだったのですね。
 
話は替わって、、うちの目標は3月下旬に0PtだったCPSを60Ptにすることでした。
JCS参加時点で52Pt。トレリであと8Pt集めようともしたのですが、家庭の事情やトレリの状況から無理と判断。
今回のJCSでなにがなんでも2連勝することが最大の目標となりました。
そこで選んだのがエンニュートhandの改造版。ベンチ狙撃は少ない、今回のルール上対策を切ってくる子が多いと考えました。また、世に知られているモノとは違い、サイドを取られるスピードを遅くする工夫をした自信作でした。
リーグやトナメなど全く眼中にない選択でした。
 
幸い干渉系、ベンチ狙撃とマッチングせず3連勝できたのですが4連勝目で事故って負けました。
負けた試合も干渉系、ベンチ狙撃が無かったので悔やまれる敗戦でした。
最大の目標を達成できたので我が家は早々に今シーズンを終えることを決めました。
 
うちの子はJCS前に大きな大会はこれが最後と言っていましたが、ぽけおさんJrの活躍を教えたところ素直に喜び、来シーズンJCSでBEST32を目指すと言ってくれました。
翌日まっさらなノートを捜し出し、JCSの対戦での出来事を書いていました。
これが続けばいいのですがw
 
世界戦でぽけおさんの環境読み、息子さんのプレイングの両方においてベストを尽くせることを願っています。
長文失礼しました。

ぽけお
2019年6月10日21:08

かずまちパパさん

エンニュートハンドは、対策してますが当たりたくないデッキです。息子さんの来シーズンのご活躍を楽しみにしています。

世界大会で結果を出せるよう頑張りますね!

nophoto
おくしん
2019年6月11日19:02

二日間お疲れ様でした。
読み応えのあるレポート、ありがとうございました。これを行うのにどれだけ時間かかったのかを想像すると、恐ろしさを感じます。。
化石デッキは作ってみたのですが、構築が難しくすぐ諦めました。。どこかにミソだあるのでしょうね。
WCSはデッキ構築、環境分析ともにホントに難易度が高くなりそうですね。引き続きよろしくお願いします。

ぽけお
2019年6月11日22:41

おくしんさん!お疲れ様でした。

一回、ベースとなるデッキを作るった後は、新弾の度にブラッシュアップするだけですよ。その過程で、強そうなデッキが作れそうな場合は、派生デッキを作成します。

まぁ、TA獲得を第一目標にして、家計に優しいお父さんトレーナーを目指していたので、当然の作業ですよ(笑)

化石デッキのポイントは、ジラーチですよ!初見デッキの性格が強いので、今後使うのはお勧めしないかもです。

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